税理士になった理由

税理士法人に勤務していたときの同僚に、

なぜ税理士を目指し方を聞いてみると、

  • 家族が税理士だった
  • 家族が経営者で、税理士が身近にいた

という人たちが圧倒的に多かったです。

税理士という存在が身近だったためか、

彼ら彼女らは、比較的早くから(大学在学中から)、

税理士を目指していました。

そんな彼ら彼女らに比べると、

私が税理士を目指し始めたのは、

32歳とかなりの後発組です。

税理士を目指す前は

税理士を目指す前は、

フランス文学者になりたくて、

返す必要のある奨学金を受けながら、

長い間、大学院で勉強していました。

けれども、フランス文学の勉強を続ければ続けるほど、

大学で教鞭をとる自分が想像できなくなりました。

というのも、大学の専任講師として雇われることは、

今の時代、非常に厳しく、

このまま続けていても、

文学で食べていける確証が何一つありませんでした。

なので、大学院を満期退学したと同時に、

いったん、文学から離れることにしました。

税理士という資格を見つける

フランス文学とは全く関係ない仕事に運良くつくことができました。

また、仕事の合間に、ちょっとした翻訳を行っていました。

(『外国語教育6』、『外国語教育7』という本に、

私の旧姓(比気千晶)で翻訳があります。興味がある方はどうぞ。)

この翻訳がひと段落ついた頃、

そのときの仕事が、自分の一生の仕事になるという未来が描けず、

今後、食べていくのに困らない仕事について考え始めました。

そこで見つけたのが資格を生かした仕事です。

候補として上がったのは、

医師、弁護士、会計士、税理士、司法書士、弁理士。

せっかく目指すのならば、一生の資格が欲しかった。

とはいえ、まず、医師、弁護士、会計士は、

当時、私はすでに32歳だったため、

現実できではないと考え、候補から外しました。

弁理士については、私は理系でなかったのでパス。

残ったのは、税理士と司法書士。

最終的に税理士に決めた理由は、

司法書士より儲かりそうだったからです(笑)。

税理士を目指す

上記の経緯で勉強を始めた税理士資格。

まずは、簿記の知識が全くなかったため、

簿記3級から勉強を始めました。

朝4時に起きて、星空の中、

職場近くのカフェに行って、

そこで仕事が始まるまで勉強していました。

簿記3級、2級と独学で合格。

やっと税理士の勉強をするスタートに立てたと

思いました。

ここまで順調にこれたので、

「税理士も簡単に取れるっしょ!」

と軽くみていたのが地獄の始まりでした。

地獄(資格の勉強)

私の頭が良いのかというと、多分、違います。

この試験で嫌というほど思い知らされました。

税理士試験の勉強は好きだったのですが、

普段の成績が良くても、なぜか毎回落ちる税理士試験。

これはほんとにトラウマで、もう絶対に受けたくないです。

税理士試験1年目

税理士試験1年目は、

「簿記論」と「財務諸表論」の講座を受けました。

仕事をしながらの勉強がこんなにきついのかと、

思い知らされました。

かなり頑張ったものの、

結局1年目で合格したのは、「財務諸表論」のみ。

とはいえ、めちゃくちゃ嬉しかったです。

税理士試験2年目

そして、税理士試験2年目。

普通は「簿記論」をもう1年やるのでしょうが、

何を血迷ったのか、「気分転換」と称して、

「消費税」と「国税徴収法」を選びました。

仕事の合間をぬっての勉強だったので、

あまり計算問題に時間が割けません。

よって、「消費税」と2科目目は、

理論重視の「国税徴収法」を選びました。

結果は、この年は何も合格することができませんでした。

「まぁ仕方ない。1年目だしね。」と悔しいながらも、

自分を納得させました。

ところが、この2つの科目がこの後、

私にとっての鬼門となります。

税理士試験3年目

「仕事をしていたらいつまでも受からないのでは?」

と焦りが募り、12月に退職しました。

退職後に選んだ科目が、「法人税」「消費税」「国税徴収法」。

退職したから時間があるし、

「消費税」「国税徴収法」は2度目だし、

3科目同時受験でもなんとかなるだろうと考えました。

事実、3科目とも成績は悪くはなかったです。

きっと、3科目受けたら1つは引っかかるだろう。

と考えた私が甘かったです。

この年、なんと、合格科目0。

もう泣きたい・・・

税理士試験4年目

もう焦りもマックスです。

3年も勉強しているのに1科目しか合格していない、

4年目はとりあえず、「消費税」「国税徴収法」は放っておき、

「法人税」と、その相性がいいと言われている「簿記論」を選びました。

今年も仕事をしていないのに、落ちたらどうしよう、

ますます就職が厳しくなるかもしれない、

というプレッシャーとの戦いでした。

けれども、おかげさまで、

なんとか「法人税」と「簿記論」に合格することができたのでした。

このときの喜びは何者にも代えることができません。

生きていてよかった!

税理士試験5年目

鬼門の「消費税」と「国税徴収法」を選択。

選択した時点で、

2科目のうち1科目でも落ちていたら、

大学院に行くと決めていました。

両科目とも流石に3年目。成績もかなり良かったです。

今年は絶対受かるという自信のもと、

試験に臨んだのですが・・・。

なんと、両科目とも不合格。

そして、自動的に大学院行き決定。

こうして、私の怒涛の受験生活は終わったのでした。

精神的にかなり参っていたので、

ある意味、ほっとしました。

大学院

税理士法人に勤めながら大学院に進学しました。

これはこれでかなりキツかったです。

毎週のようにある課題に対応するため、

家に帰ってからまず仮眠をとり、

朝の3時ごろから課題をこなすという日々が続きました。

とはいえ、論文を書き上げれば、

必ず税理士になれるというのは、

かなり救われました。

税理士になった理由

上記のような体験をしてまでも、

税理士になった理由。

それは根底に、

「人の役に立ちたい」

という思いが強くあったからだと思います。

もともと、私の周りには、常にお金の問題がありました。

けれども、税理士、FP、株式投資の勉強を通じて、

これらの知識があるのとないのでは、

お金への対応力が、

雲泥の差であるということを痛いほど、

実感しています。

皆様の「ワクワク」を「お金がない」という理由で、

諦めることがないよう、

なんとかサポートできたらいいなぁというのが、

私が税理士になった理由なのかもしれません。